Apple PayのWalletアプリとSuicaアプリについて

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Apple Payに関して

「Apple Pay」で利用できる電子マネーは、現在のところ、「Suica」もしくは「iD」か「QUICPay」になります。

「iD」か「QUICPay」の場合は両方利用できるのではなくて、「Apple Pay」に登録すると、クレジットカードによって自動的に「iD」か「QUICPay」のどちらかが割り当てられます。

これは、カード発行会社がどちらに対応しているかによって、自動的に決められるという事になります。

 

FeliCa(フェリカ)が搭載されているiPhone7では、フェリカ対応のコンビニや自販機などでも支払いが可能になります。

Suicaはフェリカを利用した代表的なサービスですが、楽天Edy/WAON/nanacoなどもフェリカの技術を利用しています。

ですが、2017年7月現在、楽天Edy/WAON/nanacoはまだ「Apple Pay」には対応していません。

また、「Apple Pay」はSuicaに対応していますが、PASMO/SMART ICOCA/PiTaPaには対応していません。

Suica機能を使って改札を通過することは出来ますが、その他の交通系電子マネーの定期券は搭載することは出来ません。

 

Visaカードの対応について

Apple Payの国際カード対応に関してですが、現在はAppleの公式ページにVisaが対応していることは明記されていますが、当初Visaは対応していませんでした。

対応カード会社の発行するVISAならば「Walletアプリ」には登録出来ますが、使用方法が限られてしまいます。

 

「Walletアプリ」に登録したVisaカードは、店頭での支払いのみに対応しております。

VISAカード・ダイナースカードは、「Walletアプリ」内でのSuicaチャージには対応していません。

「QUICPay」「iD」での店舗での支払いは可能ですが、アプリやインターネットのApple Pay対応店での決済も出来ません。

 

Apple Pay(アップルペイ)でSuicaへチャージして利用する場合は、「Walletアプリ」または「Suicaアプリ」を使います。

Suicaアプリ内で会員登録すれば、Walletアプリ内のSuicaへのチャージも可能になります。

Suicaアプリ内には、Visaカードだけではなくダイナースも登録できます。

 

どういうことかというと、Walletアプリ内ではVisaカードからのチャージは出来ませんが、SuicaアプリにはVisaカードも登録できるので、Suicaアプリへ移動してチャージする事になります。

利用頻度の高いSuicaに、Walletアプリから直接チャージできないのはデメリットに感じますが、そんなに手間もかからないので不便ということもなさそうです。

 

アプリやインターネットのApple Pay対応店での決済は出来ませんが、コンビニなどのお店で利用できれば充分という方も多いので、その点に関しては特に問題はないのはないでしょうか?

 

基本的に、Visaカードやダイナースカード以外であれば、「Walletアプリ」だけにクレジットカードを登録するだけで、「Walletアプリ」内のSuicaにチャージすることは可能です。

 

では、なぜ「Walletアプリ」と「Suicaアプリ」の両方が存在するのでしょう?

それは、「Walletアプリ」では利用することが出来ないサービスがあるからです。

 

「Walletアプリ」で利用できるサービス

「Walletアプリ」で利用できるサービスは下記になります。

  • 既存のsuicaカードの登録
  • Suicaにチャージされた残高で、店舗・鉄道・バスなどで利用する事
  • 登録したクレジットカードからのチャージ入金
  • Suicaに対応した店舗での現金チャージ
  • 登録したクレジットカードによる定期券の継続購入(期限内のみ対応)

 

「Suicaアプリ」で利用できるサービス

上記の「Walletアプリ」で利用できるサービスは、「Suicaアプリ」でも利用可能です。

では、他にどのようなサービスが「Suicaアプリ」で利用できるかというと、

 

◇Suicaの新規発行 各種新規Suicaの発行が出来ます。
因みに、「Walletアプリ」に登録するのは、実際に所有しているSuicaを取り込むのですが、Suicaアプリで発行するSuicaはカード自体が存在しないので、番号が発行された「仮想Suica」という事になります。

◇定期券の新規購入 「Walletアプリ」に登録してある定期券は、期限内であれば継続購入できます。
もし、期限内に継続するのを忘れて、期限が過ぎてしまった場合は新規購入になり、「Suicaアプリ」でしか購入できません。

◇オートチャージ機能 これは、現在「ビューカード」しか対応していません。

◇Visaブランド&ダイナースカードを含むクレジットカード登録 現在、Visaブランド&ダイナースカードは、Walletアプリ内でのSuicaチャージが出来ないので、コチラに登録する必要があります。

◇Suicaグリーン券 登録したクレジットカードで支払いが可能

◇モバイルSuica特急券 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸の各新幹線にチケットレスで乗れる会員限定のサービス

※2017年10月23日より、下記のサービスも利用できるようになりました。
◇JR東海のエクスプレス予約「EX-IC」 JR東海の東海道・山陽新幹線の指定席予約サービス

上記のようなサービスが、「Suicaアプリ」で利用出来ます。

 

おサイフケータイ対応のモバイルSuicaについて

おサイフケータイ対応の携帯電話やAndroidの「モバイルSuica(年会費がかかります。)」では、さらに下記のサービルも利用できます。

しかし、Apple Payでの「Suicaアプリ」に会員登録したとしても、下記のサービスは利用できません。

 

◇銀行チャージ 銀行口座からの入金

◇キャリア決済チャージ 携帯電話の利用料金と合算して支払う決済方法

◇ネット決済サービス ネットショッピングの決済を、Suicaで行うサービス

 

因みに、「Suicaアプリ」の会員登録(iPhone版モバイルSuica)には、年会費がかかりません。

 

というわけで、一言でSuicaをスマホ(Android機種を含む)で利用すると言っても、次の3つに分類されます。

  1. Apple Payの「Walletアプリ」内でのSuica利用
  2. Apple Payの「Suicaアプリ」での「モバイルSuica」会員登録によるサービス
  3. おサイフケータイ対応機種(iPhoneは不可)の「モバイルSuica」

 

そして、上記の3つの相関関係は、下記のようになります。

<1.Apple Payの「Walletアプリ」内でのSuica>では、<2.Apple Payの「Suicaアプリ」での「モバイルSuica」会員登録によるサービス>で利用できる一部のサービスが利用できません。

 

<2.Apple Payの「Suicaアプリ」での「モバイルSuica」会員登録によるサービス>は、<3.おサイフケータイ対応機種の「モバイルSuica」>に比べると若干見劣りします。

 

という事で、Apple Payの「Walletアプリ」と「Suicaアプリ」の比較をした結果…

Visaブランドのクレジットカードやダイナースカードを所有している方は、「Suicaアプリ」での会員登録をしないと、現在「Walletアプリ」内でのSuicaチャージが出来ません。

ですから、Visaブランドのクレジットカードやダイナースカードしか所有していない方で、「Walletアプリ」内でのSuicaチャージをしたい方は、必ず会員登録をする必要があります

 

しかし、JCB・MasterCard・Amexブランドのクレジットカードを所有している方で、Suicaグリーン券やモバイルSuica特急券の購入を考えていないという方は、特に「Suicaアプリ」の会員登録は必要ないかもしれません。

但し、おサイフケータイ対応機種(iPhoneは不可)の「モバイルSuica」は年会費1,030円がかかりますが、Apple Payの「Suicaアプリ」での「モバイルSuica」会員登録は年会費無料なので、会員登録しても特にデメリットにはなりません。

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